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2017-05-16 Tue [ 技術屋の独り言 ]
by su
WannaCryは、2017/5/12発見されたランサムウェアです。暗号化型ランサムウェア「WannaCry」の流行が始まりました。 規模は世界的で、2日間での攻撃の数はジャストシステム調べで 80000件を数えました。実際の攻撃数は、もっと多いでしょう。 https://www.ipa.go.jp/security/ciadr/vul/20170514-ransomware.html ランサムウエアは、すべてのファイルを暗号化します。 感染したら全てのデータは諦める他なく、例外はありません。 一般的にWannaCryは2段階でやってきます。 --1段階目、感染と感染拡大を意図したエクスプロイド侵入-- エクスプロイドとはマルウェアの一種です。 マルウェアに含まれるデータや実行可能codeがコンピューターや リモートコンピューターで動作するソフトの脆弱性を悪用します。 簡単に言うとこんな感じです。 例えば、InternetExplorerやFirefox、Opera、Chromeなどの 使用中ブラウザがアップデートせず脆弱性が存在するとします。 すると、PC上で密かに「マルウェアのcode」が実行されたり、 システムが想定外の動作をするようになったりします。 大半のケースで、PCで何でもできるように、権限を昇格させます。 ブラウザーは、Flash、Java、Microsoft Officeと並んで、 特によく狙われるソフトウェアです。広く利用されているため、 セキュリティEXPもハッカーも積極的に脆弱性を探しており、 ベンダーは修正パッチをたびたびリリースしなければなりませんが、 対策という言葉からも、検証→適用…なので遅れるのが常です。 犯罪者は他の感染手段よりエクスプロイトを好む傾向にあります。 運任せになることもある悪戯目的とは違って、脆弱性の悪用は 犯罪者の望みどおりの結果(金銭的結果です)を出せるからです。 エクスプロイトが送り込まれる経路は2つしかありません。 1.悪意あるエクスプロイトcodeが仕込まれたサイトにアクセス 2.一見無害そうな悪質なコードが隠されたファイルを開いたとき 簡単に想像付くと思うが、スパムやフィッシングを介しています。 またjs/jsonは平文&改行コード無しですから、簡単に入ってきます。 --第2段階、暗号化型ランサムウェアをダウンロード-- WannaCryには、他の暗号化型ランサムと異なる特徴があります。 今までの暗号化型ランサムウェア(Locky/Petya)に感染するには、 コンピューター利用者の側で何らかのアクションが必要でした。 例えば、不審なリンクをクリック、Word開いて悪意マクロを実行、 メールに添付された添付ファイルをダウンロードするなどです。 しかしWannaCryの場合、一切の操作を必要としません。 Microsoftは、セキュリティ更新プログラムをインストール済み なら当該脆弱性は存在せず、PCリモートハッキングはできません。 としていますが…、なんらかの形でWannaCryを実行していれば (リンクのクリック、マクロの実行、添付ファイルのダウンロード) 完全に感染済みで今現在の段階で被害を防ぐことはできません。 1台のPCが感染すると、WannaCryはLAN内全体に感染を広げます。 そのネットワーク上にあるPCすべて暗号化する可能性があります。 大企業がWannaCryの攻撃に苦しめられているのはこのためです。 ネットワーク上にあるPCの数が多いほど、被害規模が拡大します。 これも以前のLocky/Petya/Cryptとは違うところです。 またWannaCryはさまざまなタイプのファイルを暗号化します。 Office文書、画像、動画、圧縮、データベースソースのほか、 重要なデータを含む可能性のあるファイル形式が影響を受けます。 暗号化されたファイルには「.WCRY」という拡張子が付けられ、 開くことができなくなります。 暗号化の後、デスクトップ壁紙が、感染の事実を告げ、 取るべき行動を指示する内容を含む画像に変更されます。 さらに、感染者が間違いなくメッセージに気付くように、 同じ内容の文章テキストがPC内の各フォルダーに配置されます。 一般的なランサムウェアの場合と同様Bitcoinで身代金を支払い、 その後に全て復号されることになる、というのが一連の流れです。 3日後には身代金の額が増額され、7日後には復号が不可能になる。 身代金を支払っても必ずファイルが復号される保証はないので、 支払いはお勧めしません。 ![]() --感染の大きな原因-- 大きな原因は、市場に溢れているPCにインストールされたソフト 特にサポート終了とApple/Microsoft/Javaが言っても使い続ける。 Windows2000/XP/VISTA群、Office2000/2003/XP群、JAVA6.x群、 OSX 10.8以前の群、update放置されたWordPressと思ってます。 OSXもWindowsも便利の名の元に画面の裏側でdbが動作します。 悪意がある感染を拡大させたい者が、使わないはずがありません。 今回の攻撃の多くは、ロシアで起きていますが、 ウクライナ、インド、台湾、カザフスタン、タジキスタンでも WannaCryによる被害が頻発しているようです。 ![]() 今回、複数の大規模組織が一斉に感染を報告しました。 中でもイギリス病院は、手術を中断せざるをえなくなりました。 日本は今の所、日立とイオンとJR東日本だけ? 日立グループのパソコンは昼の段階で全部止まったらしいです。 感染マップを見ると古いCISCOルータが使用されているところか、 日本にJustsystemとYAMAHAがあってよかったってところですね。 --感染しないためには-- ・メールに添付されたファイルは開かない ・メールをOutlookやLiveMailでプレビューしない ・無料のアダルトサイトへはアクセスしない ・オークションなどで販売されるOSやOFFICEを使わない ・感染拡大中やサイバー攻撃とニュースが言うときは触らない ・動作がおかしいなと思ったらシャットダウンする です。 PS....VISTAがサポート終了して約1か月ですか、 https://omurogi.com/index.php?e=327 どう考えても完全に狙いうちですね、今回のは正直怖いです。 出来れば1週間ほどはWindowsを使いたくない気分ですし、 今もUbuntuで更新してます、自衛隊機が気になるとこですね。
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