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2015-06-13 Sat [ 技術屋の独り言 ]
by su
新規取引になった会社の業務用サーバ(WS2008)ですが、RAID-5で4台構成のHDDの1台が物理障害、1台が論理障害で とんでもない大惨事になる寸前でリカバリーの仕事が入りました。 基本事務所はサーバ設置場所として好ましい環境ではありません。 ホコリ、室温変化、電圧不安定など耐久試験をするべき環境です。 残念な事ですがサーバを購入してしまえば メンテナンス無しで動いて当たり前と考える経営者がいます。 今回のようにRAID-5構成でHDDが故障しても気づかずに使い続け いきなり動作不能でデータも読めなくなってから相談を受けますが、 データ復旧には50~80万円かかると伝えると高いと言われます。 HDDデータ復旧を検索するとわかりますが故障時のデータ復旧は クリーンルーム施設が必要で何日も専門家が専属で対応します。 損害額やデータ不全で会社に致命的な影響を及ぼす時もあります。 サーバのRAID構成ですが、20人以下の小さな事務所事業所では、 スピードや容量面では他RAID構成には劣りますがRAID-1が一番です。 ミラーリングと言いますがあらゆる面で障害復旧が容易です。 RAID-5でHDD4本以上の構成や5+0やRAID-6すら見かけますが、 根本的にRAID-5/6などのシステムは、従業員にサーバ技術者が いない環境ではRAID構成が無い環境よりも危うい環境です。 RAID5/6は、HDDが1台物理障害がおこり、HDDが機能停止しても 常に監視しているサバ管がいなければ、そのまま放置されます。 それもそのはずRAIDアレイユーティリティを立ち上げなければ、 Windows Serverのシステムログを見なければ全くわかりません。 RAID-5構成では3本が理論的には一番障害発生率は低くなります。 RAID構成はHDD数が多いほど障害発生率は高くなるのが理由です。 しかしRAID-5はHDD4台必要です。 通常RAIDを適切稼働を考えるならば、同じHDDが良い訳です。 HDD1台障害が起きてからHDDを準備するのでは遅すぎます。 障害が起こるのは経年劣化してから、もしくは初期不良です。 経年劣化した数年後同じHDDを探すのはとても苦労します。 RAID-5は、通常HDD3台稼働+HDD1台停止として利用すべきです。 HDD数が多いから安心では無いので注意してください。 経営者さん曰く「RAID-5で、安心、油断していました。」 RAIDというのは、構成しているHDDが、1台だけ綺麗に物理障害した 場合のみを想定していて、何かはずみで管理データに矛盾が起こると、 全てのハードディスクがダメになったと同じことになります。 今回は、2台目の論理障害でそれが露呈しました。 HDD自体には何の問題もなく管理データの一部が破損しただけでした。 管理データとは(システムを管理する1つのDLLファイル)です。 ところが、この「一部が破損しただけ」というのはRAIDシステム上 想定外です。そのため全滅し、依頼が入りました。 1台だけ綺麗に物理障害を起こし、それをサーバ管理者が即日発見し、 HDDを構成し直す。それでも構成し直す最中に論理障害が起これば、 データは消失してしまいます。RAID-1でも1台が止まれば停止します。 ここまで読む方も少ないでしょうから、少し追加ですが、 データ管理の大本営は、データセンターと呼ばれる場所ですが。 今データセンター自体がRAIDシステムを今や使いたがりません。 dc員は、RAIDはもう既に過去の産物と結論付けています。 サーバ管理者は既に分かっていると思いますが、 HDDよりRAIDコントローラの方が壊れやすく、RAIDコンが壊れれば、 相当大変なHDD復旧が必要、かつ、RAID-1でなければ復旧不可です。 RAIDより安心できるシステムは、バックアップをするということ。 データ管理は、今サーバがサーバのバックアップをしています。 サーバがサーバをバックアップする環境は、 事業所が30人以下の場合は、コスト的にとても高額です。 それを考えるなら、RAID用のミドルタワーにHDDを5台ほど接続し、 2台が通常動作、1台が自動バックアップ、1台が手動バックアップ、 1台がオフライン用バックアップにするほうが結果データの保全に 適切な判断だと思います。 現状のデータ取扱いにおいて、RAID5/6の危険性はWeb検索すれば いくらでも出てくると思います。特にRAID5/6については2008年頃に 議論しつくされた議題だと、私は判断しています。 ITする方は、ITストラテジスト、システム監査技術者、システムアーキテクト、 ITサービスマネージャ、ネットワークスペシャリスト、 データベーススペシャリスト、エンベデッドシステムスペシャリスト、 OMG(オラクル)、CCNP(シスコ)の中のどれかを目指してください。 それ以外の研修などでとれる資格はあまり意味がありません。
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