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2023-12-13 Wed [ 技術屋の独り言 ]
by su
御室技術として![]() わたし1度弘前まで行ってきたし、そりゃ旨いと思いました。 このブログ少し長くなります、読みたい方だけでお願いします。 元々私が御室技術を始める前は一介の会社員で、今はすることも無くなりましたが、春にはベランダ埋めるくらいの野菜育ててました。この話私が少し好きな酒…ワイン話や日本酒話と被るんですが、畑で自然任せに生産するものは、畑で起こる事が大きな割合で味に影響します。 私が説明できる話で書きますが、トマトの中玉苗は15~30の実を付けますが、そのまま育てても市販されてるトマトより味が無いトマトになります。ワインのブドウ苗も10~20房の実を付けますが、ある程度1/2~3/4ほど剪定してあげないと美味しく育ちません。 その剪定作業を、人の手で手動でするか、機械化するかで、また全く違うものになります。だって生産責任者は美味しくなりそうなものを残しダメなものを剪定しますが、機械や初心者は一律に関係なく落とします。本当はオートクチュールな剪定や除葉をした方がいいに決まっています。 次に問題になるのは肥料と農薬ですね、私もベランダでトマトを栽培したとき、まず化学肥料を選びましたし、農薬も多少は使う必要がありました。ガンガン何度も撒けば、病気は発生しない、栄養も供給できるので、簡単にいい感じのトマトが作れます。しかし、初年度に作れたほどの美味しいトマトは2年目以降作れませんでした。化学肥料だけで栄養を与えたトマトは化学肥料で与えた決まった物になるのでスーパーのトマトと全く同じ大量生産された味になるんです。 それに気付いた私は改良に取り組みました、フルーツや野菜の皮を腐らせたものを土と混ぜ、それを鉢毎に違う種類を作って苗を植えるときにそれを混ぜてから植え、農薬は使わず農薬の代わりになるハーブを寄せ植えしトマトやキュウリと一緒に育てました。これをやった人にしかわからないことですが、トマトやキュウリほどよく水を吸う植物ほど、ハーブの香りも一緒に吸ってトマトにペパーミントのニュアンスがついたり、キュウリにラベンダーの香りがつきます。 私は25年ほど前から、ワインが好きで、特にボルドー左岸、ブルゴーニュ中庸あたりの除草剤や化学肥料などを極力使わない生産者のが好きでよく飲んでました。そういうワインはミントやキノコなどの香りが味に奥行きを与えますが、農薬を出来るだけ使わないと近くに殺虫剤や農薬の代わりに撒いたハーブの香りまでも植物が吸い味に変化を与えるんだなと驚きました。 長年勤めていた会社を退職した私は、ベランダが殺風景になるほど放置したまま仕事に没頭していましたが、ある縁で弘前市のりんご生産者を知り、リンゴを食べ、ぜひ会ってみたいと配る前にお伺いしたことがあります。そこはフランスのブルゴーニュでは無いですが、リンゴに最適な、全て手作業のオートクチュールで、ほぼ全く農薬を使わず、化学肥料にも頼らない、想像を絶する環境がありました。畑を休ませるときはレンゲの種を植え、雪解けにレンゲが育ち、それを蜂が吸い、ハチミツが出来、そのレンゲを植えたそのままにリンゴの農作業をする、畑は掘らない、「なぜ掘らずに畑がフカフカなんですか?」と聞いたら、地中にいるモグラが掘ってくれると。農薬を撒けばモグラは死滅する、全てが関わってモノは出来てるんだなと40代ながらに思いました。 今思うと、それと共にワインや日本酒など好きなお酒を見て選ぶ目も相当変わった気がします。皆が有名だとする酒を選ぶこと自体が減りました、そういった付き合いの中で自分の舌や味覚を前より信じるようになりました。弘前のりんごと会う前と後のこの10年で相当変わった気が今この瞬間しています。 古山さん、10年間本当にありがとうございました。
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